衝撃の演奏会。
シューベルトの未完成と、ブルックナーの第9番、ふたつの未完成交響曲による演奏会。
シューベルトの冒頭の低弦を聴いたとき、この世が終るかと思った。壮絶な演奏。
ヴァントが指揮台に上り、客席にお辞儀をし、彼の背中をポディウム(オーケストラの後ろに用意された
簡易席)からみた時、過去の巨匠もこうだったのか?と反芻した。
ブルックナーはまとまりよりも、様々な方向に様々な響きが放射していくような演奏。